自習室のてこ入れ完了(2024.03.31)

法科大学院自習室の改善が完了した。具体的には、

もはや時代に合わない書籍のうち、廃棄可能な書籍を全て廃棄した(結局、法科大学院黎明期に無駄に配架された書籍は全て廃棄することは叶わなかった)。
②予備試験口述試験過去問など、市販では手に入らない貴重な資料を図書棚に配架した。
③修了生が寄贈した最先端の書籍を図書棚に配架した。
④自習室を法科大学院中最先端のものにすべく、QRコードシステムを導入し、配架してほしい書籍を24時間365日申請できるようにした。もちろん大学図書室にはリクエストできない就活関連や予備校関連のものも申請できるため、ぜひ申請してほしい。
共用PCを全て掃除し、机をワックスがけした。
必要な文房具類をさらに充実化させた
就活情報コーナー「就職情報瓦(かわら)版」を自習室掲示板の下に設置した。これは後述する。

という改善を行った。さすがの東大・一橋・早慶もまさか自習室がここまで最先端なものではあるまい。

これで私も勉強に集中できるってものよ。

また、この1年間で法科大学院全体の雰囲気が大きく変化したと思われる。具体的には、これまで「司法試験に合格しても大手事務所は無理」という雰囲気から、一気に大手志向の雰囲気へ舵を切った。(実際に、本当は上位ローに匹敵するのではないかというほど五大をはじめとする大手事務所に対して、複数人がクラークや本選考の書類で通過している。ちなみに少なくとも全体の約35%程度が大手志向であって、その中でも30%以上が上記のような選考で通過している(内定が取れるかどうかは別の話)ようなので、今年の弊ローは当然良い意味で実績がイカれている気がするw)

もちろん我が国を代表する大手企業の企業法務(インハウス)の就職情報も(学生が自らの足で)複数手に入れることに成功した。

ただし、このような抜本的な改革を行動に移すには、図書係というある程度の地位と大義名分が必要だったし、もちろん春休みという時間と心の余裕が必要だった。これをあらかじめ手に入れていたのは非常に大きい。

理想は何か。理想のための手段はどうするか。これを徹底的に分析し、実行した結果がこれである。

※就職情報瓦版について

瓦版とは、江戸時代に普及していた、時事性の高い情報を扱った印刷物のことをいう。これをもじって、弊ローの自習室内に時事性の高い大手法律事務所の就活情報等を共有するスペースを設置することにより、司法試験合格とその後のキャリアについて全体のモチベーションを上げることを目的に導入してみた。また、現在、私主導で今年度卒業生や司法試験合格者・予備試験合格者を対象とした就活体験記を収集中である。ある程度集まり次第、これも自習室内に掲示するつもりである。

前に話したかもしれないが、弊ローの近年の合格率が原因だろうか、大学公式に寄せられる就職情報のほとんどが法曹資格とは全く関係のないものであったり、給料が他の上位大卒よりも比較的低かったりと、未だかなり寒い求人しか来ていない。さすがに社会からある意味ここまで舐められていては、黙ってこれを受け入れるわけにはいかない。

そこで、上述した東大や慶應等に自然と入ってくる就活情報について、よろしく自らの足で手に入れようという試みがこの瓦版に込められている。さすがに東大・慶應にある「事務所訪問サークル」とやらをさらに改良した、インカレ型「企業法務研究会サークル」の設立は叶わなかったが、この試みは小さいながらも私からの社会に対する「抵抗と挑戦」である。もちろん、瓦版もそうだが、大手をはじめとする事務所訪問を集団で行うという伝統・文化は私のほうで用意した。

もっとも、このようなプロボノ活動まがいなことに没頭していては、私自身が司法試験の合格はおろか、進級すらできなくなってしまう。そうなってしまっては本末転倒である。

したがって、しばらくの間はこれが果たして1年間うまく機能するか、特に何も動かず様子を見ることとしよう。

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著者情報

大学法学部卒業後、電鉄系、法律事務所での勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、「弁護士・外国法事務共同弁護士法人」を設立のうえ、日本を代表する大手事務所へ成長させられるのか!?
とある司法試験受験生のブログです。

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