号外「進級試験でいわゆる『スーパーサイヤ人』になれなかった男」(2023.01.07)

どうも努力の量と反映される成績が見合っていないような気がしてならない。
ここまで心の底から自身に対する怒りがわいてきたのは久しぶりだ。
この怒りで、ドラゴンボールの世界にいう「スーパーサイヤ人」なみの成績を残すことができれば良いのだが、残念!ここは現実世界!そんな虫のいい話があるはずなかった!!

本日は、半年前から念入りな準備を進めてきた進級試験があった。

そう、いわゆる「共通到達度確認試験」である。

年末は体調不良で寝込んでいたが、それでも意識のある限りこの試験に全力を注いできた。

なぜなら、学費が安くなる可能性があるからだ!

・・・とまあ日常生活を脅かすものに対処するのは当然のこととして、それよりも私がなぜこの試験に全力を注いだかというと、、、

再試験を受験するのがあまりにも恥ずかしいと感じていたからである。

、、、いや、常識的に考えて再試験を受けなければならない状況に置かれるって、他の人に顔ばれするし恥ずかしくないか?たしかに同級生は以下のように話してきたよ?

「私は恥ずかしくないね。もう1回分全体的に復習できるのだから。」
「万が一落ちても(再試験は)過去問からしかでないからそいつをぶん回せば良いだろ?」

うん、、、みんなポジティブじゃのぉ~~~

そういう方々はそもそもノー勉で成績が優秀なのだから言っちゃだめなお約束なの。
まあ別にいいけど、、、

私はというと、、、
共通到達度確認試験対策のためのゼミが開かれていたので、これに可能な限り出席し(うち2回は出稼ぎのため欠席、1回は病欠。)、知識の定着をはかっていった。

これとは別件で、実は夏休みからこの対策を独自に進めてきていたのである。

ではどのような対策を行ったのか。

①試行試験も含めたすべての選択肢を分解し、判例や該当箇所を把握・分析し、分析ツールを作成した。
この分析ツールは、過去に出題された問題をすべて判例順に並べ替え、判例で論じられた論点と直近で出現した論点、教科書の該当ページなど入れられる情報を全てコンパクトに入れた優れものである。(自分で言っておいて何だが)AIに学習させて作成したものではなく、すべて自分の頭で作成し、ワードにぽちぽちと地道に打って整理したものである。途方もない単純作業に感じた。めったに感情的にならない私でも、ここばかりは非常にいらいらした。

その結果、1科目あたり約200~300もの判例が試験で問われてきたことが判明した。
これらの判例をローラーで潰していったのである。(みんな伊藤塾とかアガルートとか、辰巳とかLECとか早稲田とか使っているけど、そんなもんが私にあったらとっくに使っとるわい!!私にできることといえば、せいぜい予備試験合格者や司法試験合格者が捨てていったテキストや判例集や解答用紙をゴミ箱から漁って分析することたい!!笑 ※もちろん事実です)→ちなみにこれが原因で一部の方からは「ゴミ収集業者」と揶揄されているw

②分析ツールを用いて、該当箇所について試験の解説と照らし合わせながら教科書や判例集を読み込んだ。
そういうわけで自前で教材を作る必要があったことから、知識の定着が誰よりも遅い。他の方の約10倍の努力が必要と以前から話しているのは、これが原因である。

③勉強した内容を踏まえて、過去問のすべての年度において合計点が150/175を超えるようになるまで周回した。
前回の家族法の小テストでは絶対に満点を取らなければ単位を落としてしまうという絶体絶命の状況であったことから22周したのであるが、さすがに過去問を22周するほどの体力・時間はなかった。
何周したのかは覚えていないが、少なくとも10周以上はした、、、と思う。解いては誤答し、解いては誤答し、それを気が遠くなるほど繰り返した。

ひとまず、今日までには「さすがに憲法は8割こえないとやばいよね~」と余裕をもって言える程頑張った。

その努力が、報われなかった。
目標は150/175であったが、現実は114/175(自己採点)だった。仮に平均点が110点を超えていたら、再試験になる可能性が飛躍して高まる。

実は前期でも成績が不振に終わっていたことから、これを改善するためにアウトプットの比率をインプットと比較して7:3まで上げたのだが、それでもいざ本番で試験に臨むと、いずれも「あ、、、あれ?、、、」とジブリのカオナシのように解けなくなる。

記憶の定着方法も改善した。以前は一気にまとめて記憶する手法であったが、今回は持ち前の時間を活かして重要なキーワードを覚えて、次に定義が言えるようになるか、最後に全体的に正確に理解できるか、と段階を踏んだ記憶方法を取り入れた。しかし、この手法での理解の定着が、今回の試験では間に合わなかった、、、

この半年間の、約500時間あまりが無駄になった瞬間だった。

期末試験、大丈夫かな、、、この記憶力をなんとかしないと進級できないぞ、、、

私はお世辞にも決して頭がいいわけではない。一度理解した内容を1分で忘れるし、答案が全く書けずに全身に汗をかいた日が大半だった。そんな中、ふと周囲をみると、医学部に通いながら司法試験に合格したり、たった1日6時間を毎日続け、うち2~3ヶ月間勉強をお休みしながら予備試験に上位合格した方々がいる。全く勉強に手をつけずに正月を過ごした方も、いざ試験を解くと私よりも当然成績が良い。そう考えると、私は全く効率の悪い勉強をしていると言わざるをえない。それでもって成績が不振に終わるのだからなおさらイライラする。

以上、ピンチになると短気になることが判明した1日でした。

試験まで残された時間は約280時間。果たして私は試験まで間に合うのだろうか。

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著者情報

大学法学部卒業後、電鉄系、法律事務所での勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、「弁護士・外国法事務共同弁護士法人」を設立のうえ、日本を代表する大手事務所へ成長させられるのか!?
とある司法試験受験生のブログです。

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