司法試験までの残勉強時間が大幅増加(2025.03.03)

私が現実的に司法試験の1回目を受験できる年は、このままいくと2029年度となる。(詳細は省略するが、経済的な事情により受験が4年遅れることだけは書いておく。)そうすると、今日から2029年7月16日(おそらく18日が司法試験の初日であり、17日を休息日とした場合、勉強できる最終日はその日になる)まで、1597日勉強できることになる。

これはあくまで単純計算だが、法科大学院入学から今日までの勉強実績を考慮すると、司法試験の受験まで25000時間(2万5千時間)残っていることになる。本来ならば司法試験当日まで残り130日前後であったから、残された勉強時間はせいぜい1950時間確保できれば良かったところが、そこに2万3千時間もの勉強時間が追加されたことになる。

なお、民法Cさえ単位が来れば、在学中受験の要件は充足するから、理論上、最速(2026年秋学期)で復学し、2027年に在学中受験することは可能である。しかし、2026年の夏までは少なくとも仕事と自社の経営に忙殺されることは明らかなので、まともに司法試験対策ができないまま司法試験を迎えることになる。これではいくら在学中受験の要件を充足したとはいえ、合格は難しいだろう。

また、2027年の司法試験まで残り866日であり、理論上、勉強時間は13000時間(1万3千時間)確保できるが、少なくとも560日は仕事のため1日12時間は仕事に費やさなければならないことを考慮すると、実際に勉強に使える時間はこれよりもぐっと少ない4000時間程度しかない。これではとても試験には間に合わない。

たしかに、周りを見渡すと、2000時間以内で要領よく司法試験に合格している高校生や学部生、法曹コース生がゴロゴロいるから、彼らからみれば「司法試験ごときに2万時間も使うのは阿呆だろ」と思われても仕方がない。しかし、よくよく考えてみてほしい。私にそのような優秀な頭脳があれば、民法Cで事故ることはなかったはずだ。また、基本書や法律学の森等を使って司法試験をパワープレイで上位合格していく一部を除き、彼らのそのほとんどが予備校にほぼ全振りしている。そうであるならば、入学当初から予備校に通う資金のない私にはとても真似することができない立ち回りである。

したがって、入学してからの総勉強時間である9800時間に加えて、今回の休学等に伴い突如として沸いて出てきた約25000時間(使える勉強時間はだいたい16000時間程度)を考慮すれば、累計約25000~30000時間程度を司法試験の勉強に使えるわけだ。ここまでする必要はないだろ、、、と言われそうだが、私は臆病だから、ここまで確保しないと、勉強に集中することができない。

最後に、これだけは言わないと、、、

2万5千時間を、高い質を保ちながら勉強するのは難しいことではあるが、やるしかない。短い人生の中でここまで勉強時間を持っていかれるのは非常に痛いが、即独後にともに創業メンバーとして参画してくれる弁護士の方々が現れるのを信じて、私の「(キャリアの面で)失われた10年」を取り戻すしかない。

ただ、このような寄り道を随分しまくったことで得られた、一生大切にすべきかけがえのない人間関係が多数構築されたことも、決して忘れてはならない。そういう意味では、私は、今の進路について決して後悔はしていない。

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著者情報

大学法学部卒業後、電鉄系、法律事務所での勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、「弁護士・外国法事務共同弁護士法人」を設立のうえ、日本を代表する大手事務所へ成長させられるのか!?
とある司法試験受験生のブログです。

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