ここ最近、書籍の購入をしようとする際に大きな不満がある。新刊の発売日から1週間近く経過しても、取次店が書店に書籍を卸してくれないという不満だ。
受験生という身分上、新刊が出たら一刻も早く目を通したい書籍というものがある。今日でいうと、リークエの刑訴や、アガルートの合格論証集がこれにあたる。リークエは少なくとも定期試験用のサブ書籍として使っているためそこまで急いでいないが、合格論証集は別だ。期末や司法試験が迫っている中、この遅延は非常に痛い。
かといって、売れるかどうかわからない書籍を何の連絡もなしに正確に卸せというのは書店に対して失礼だ。そこで私は、去年あたりから、何としてでも必要な書籍については約2週間前~1か月前に担当の方に取り置き(発注)を依頼している。それで、このありさまだ。担当の方もかなり頭を抱えていたように思える。
担当の方曰く、「商品の到着は取次店が書店に持ってくる日次第」という旨を話されていた気がする。つまり、1か月前に本を発注しても、取次店はどこ吹く風。私は怒ると体調を崩して寝込んでしまうため、この程度のことでは怒らないし、しばらく待つことができるのだが、流石にこの取次店の態度に対しては誰かが激怒していてもおかしくないと思う。※なお、書店の方に激怒するのは間違っている旨、念のため追記しておく。
小さな書店を経営されている方のブログを覗くと、やはり取次店に対する不満が大きいことがわかった。中には、原価85%という書店にとって非常に不利な契約で書籍を取り寄せたり、紀伊国屋書店やジュンク堂まで走って購入した書籍を(顧客の注文日に間に合わせるために)販売したり、Amazonで発注した商品を販売したりした人もいたらしい。後者に至っては大体定価で購入しているはずなので、そこまでの交通費を考えると原価割れで販売したことになる。それだけ、取次店は書店に迷惑をかけているということなのかもしれない。
たしかに、取次店が大手書店へ優先的に商品を卸すという行為は、大口顧客を優遇するという意味ではある程度仕方がないかもしれない。
しかし、私は、取次店が東京都心の大学の中にある大手書店に対してすら1週間近く商品を卸さないという態度に不満を持っているのだ。
取次がなぜこのような遅延を常習的にするのか。試験が落ち着いたら取次業界の企業研究でもしてみたいものよ。