12月の総括・司法試験まで残り199日(2025.12.28)

12月29日~31日は、仕事が最繁忙期に入るため、未明4時台の始発列車で職場に向かい、家に着いたら寝るという生活に突入する。この最繁忙期は、私の場合は1月2日まで続く。そのため、年末を待たずに今日中に総括を書いておこうとおもう。

12月の時間配分は以下の通り。

・勉強時間:123時間20分(29日~31日に2時間ずつ短答や共通到達度対策、基本書での復習をする予定のため、これも含まれている)

・仕事(休憩時間含む):209時間10分(29~31日含む)

・授業:21時間5分

合計:353時間35分

2025年4月から仕事を始め、法科大学院生活・仕事・司法試験対策の3足のわらじでどうにかやってきたが、4~12月の独自の勉強時間を合算すると、なんと999時間30分という時間を有効活用していたことがわかった。他方で、これ(仕事)を全て勉強時間に割り振った場合、2645時間という膨大な時間があったことも判明した。

この調子でいくと、司法試験当日までの残りの勉強時間は800時間。少ない勉強時間で効率よく試験を突破するためには、さっさと共通到達度確認試験と民法Cを突破し、司法試験対策としての論文演習を早急に積み上げていかなければならない。

ところで、いくら勉強時間が確保できていても、その勉強の質が伴っていなければ、司法試験の合格からはほど遠いだろう。司法試験受験はおろか、共通到達度確認試験や民法Cに苦しめられた私は、その点については一度痛い目をみている。そこで、今年は大幅に勉強方法を変えた。

4~7月は、憲法・民法・刑法の3科目について短答過去問パーフェクトを3周以上行い、弱点をあぶり出した。

7月下旬には、令和7年度の司法試験短答について、本番と同等の時間配分で解答を行った(結果については、前のブログの記事を遡って欲しい)。

8月~9月には、論文試験のうち、平成14年~22年の旧司法試験と、平成18年~現在までの司法試験、平成23年~現在までの予備試験について、全科目解答し、論点を抽出した。論点表は、全体と科目別それぞれ完成している。

10月になると、抽出した論点について趣旨規範ハンドブックに落とし込み、論証を適切に改造のうえ、暗記にとりかかった。

11月には、今年度の司法試験を2位で突破した方の勉強方法を踏襲し、全科目の条文のうち司法試験出題実績のある条文または基本書・授業で扱われた条文について要件・効果・但書による主張立証の転換についてそれぞれマーカーを引いた(まだ引き終わっていない)。そのために、判例六法Professionalを(電子版も含めて)購入した。司法試験2位の方によれば、判例六法に搭載されている判例で、司法試験短答に出題されたものは、それを回数とともにメモ書きしていたらしいが、これを証明するための根拠となる文章が消えてしまったため、具体的にどうメモ書きしていたかわからなくなった。

同時に、短答過去問パーフェクトを買い直し、憲法・民法・刑法前年度の解き直しを行った。論文に集中し過ぎて、短答がおろそかになることを防止するためである。

12月には、刑法・行政法・民訴の基本書を変更し、これらの基本書を徹底的に頭にたたき込むことにした。刑法は「基本刑法」→山口厚「刑法総論〔第4版〕」「刑法各論〔第3版〕」へ、行政法は「基本行政法」→宇賀克也「行政法概説ⅰ~ⅲ」へ、民訴は「リーガルクエスト」→瀬木比呂志「民事訴訟法」へ、それぞれ変更した。民法の基本書については、譲渡担保に関する法改正がいつ施行されるかによって購入すべき基本書が大きく変わるため、ひとまず潮見「民法(全)」(補訂していないほうの第3版)を使い続けることにした。家族法は、、、どうしようか。とりあえず、予算の都合上、1月に購入し直すこととなる。

論文対策については、司法試験の過去問の一部が法改正前のものであるため、法改正に対応したいわゆる「スタ100」を7科目分購入する予定。しかし、予算の都合上、購入は1月以降となる。

そして今日、今年の4月からコツコツと作成していた「共通到達度確認試験対策本【第2版】」が完成した。主に民法の解説を強化したが、憲法・刑法は共通到達度確認試験本番までに間に合わないと判断したため、民法以外は初版をそのまま踏襲した。ちなみに、第2版も、初版と同様に、弊ローの再試験問題・解答と、独自の解説・類似問題について研究・分析を行った。参照すべき基本書をアップデートし、新たに内田貴「民法Ⅰⅰ」と潮見イエローⅠⅡ(補訂版)を追加した。中田先生の「債権総論」も、第5版への改訂に合わせて、参照すべき頁もアップデートした。

2023年4月から今日に至るまで2年8ヶ月。徹底的に共通到達度確認試験を分析・研究のうえ、手作りで製本化し(自習室に置いてある。)、しかも第2版まで改訂のうえ、満点を獲得できるように調整してきたんだ。これで8割超えなかったらもう笑い飛ばすしかない。

※譲渡担保に関する法律適用後の解説については、第3版に委ねます。今回の共通到達度確認試験は「法改正後」、すなわち譲渡担保に関する法律適用後の問題が出題されるらしいのですが、譲渡担保を専門に研究している、第一線で活躍されている著名な教授までもこれを理解するのに少なくとも1ヶ月以上かかることがわかっている以上、私ごとき法科大学院生が解けるわけがないので、共通到達度確認試験の譲渡担保の分野は捨てます。ごめんなさい。教授すら解答できないかもしれない共通到達度確認試験っておかしいだろ、、、

最後に、メモ書きとして残しておく。インプットすべき時間である。

憲法:芦部423頁・高橋538+394 1355頁 30時間
行政:525+602+675頁 1802頁 40時間
民法:1018+545+71+249+467 2350頁 52時間
商法:1068頁 23時間
民訴:819頁 18時間
刑法:434+646 1080頁 24時間
刑訴:703頁 15時間
独禁:262+813+500 1575頁 35時間

237時間

上記の通り、司法試験本番まで残り800時間しかないため、まとめノートを作成している余裕はない。インプット時間について余裕をもって250時間とするならば、残り550時間でアウトプットを完璧にしなければならない。しかも、共通到達度確認試験との関係では、真っ先に憲法・民法・刑法をどうにかしなければならない(刑法は既にインプット済)。非常にきついが、仕事も勉強も1月のノルマをがっちりと達成していきたい。

ではでは皆様、良いお年を。

本記事をシェアしたい方はこちら。

著者情報

大学法学部卒業後、法律事務所などでの勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、法律事務所を設立できるのか?
とある司法試験受験生のブログです。

目次