最近、2024年度のイグノーベル賞が発表された。その中でも特に私が面白いと感じたのは、平和賞の「ミサイル内にハトを閉じ込めて、ミサイルの飛行経路を誘導できるか検証した実験」だった。
何が面白かったのか。
「ミサイル」といえば、皆さまお馴染みの、平和とは正反対の戦争に使われる武器である。ハトは、少なくともわが国では、平和の象徴となっている鳥である。もっとも、果たして駅前のベンチに容赦なくふんをしたり、私の大切なスーツにふんを正面から投擲してくるハトが平和の象徴たる資格を有するのか、正直疑問であるが、通説は、ハトこそ平和の象徴であるから、本記事でもそう解しておく(いささか不服だがな笑)。
以上のことを前提に考えると、たしかに「戦争」の武器であるミサイルの中に「平和」の象徴たるハトをぶち込む時点でおかしいのだが、そもそもミサイル誘導実験がイグ・ノーベル平和賞受賞という点において、明らかに平和とは正反対の矛盾が生じており常軌を逸しているから、私はこの矛盾点が一番異常で面白い、と感じたのである。
なお、受賞の対象となった論文は1960年のものらしい。イグノーベル賞、なんでもありかよ。
暇なときに、法律関連でイグノーベル賞を受賞した論文がないか、見てみよう。もっとも、受験生の私に、暇というものがあればの話だがな!笑