逆境をいかに乗り越えるか(2024.10.02)

 

 約半年前、「やったー初めての売り上げだー!」と喜んでいた成果物が否認された。ちなみに成果の否認理由は非公開である。したがって、こちら側で失敗の原因を分析することすら叶わない。社会で「1円を自らの力で稼ぐ」という重みを痛感したのである。

 2年間の浪人中に非正規の社会人として最賃に近い給料を貰いながら、労働者として働いてきたが、いざ事業を経営する立場に回ると、20万円はおろか、1円を稼ぐことがいかに大変か、思い知らされる。

 思わず、成果を発生させておきながら成果物の数円すら出し渋る取引先に向かって「このどケチ!!」と、叫びたくなるほどである(取引先に責任を転嫁するつもりは一切ない)。

 また、ロー生活においても、「在学中受験を受けないものだと思っていました」などと心ない言葉を投げてくる人が現れた。昨日も、とある科目の個別講評で教授から厳しい言葉を言われたばかりなので、普通の人間なら精神的にダウンしているところだろう。(少なくとも5年前の自分なら完全に精神的にダウンしていたw)

 さらに、奨学金を大学窓口に申請したところ、窓口の方から「両親からの支援はないのですか?」「(両親からの支援がない状態で)どうやって生活をされているのですか?」と、ちょっと私にとって心に直接くる質問が飛んできた。もちろん、生活と学費の全額を奨学金(しかも借金)に依存しているから、その旨を説明した。そうだよな。子供に対しては親からの仕送りがあるのが普通なんだろうな。たしかに、ロー生活ではこの他にも結構心ない言葉が飛んでくるようになってきたが、まぁ、そんな言葉を浴びせるのは、落ち着いて考えれば2人程度だし、馬の耳に念仏といいますか、私に対してそのような言葉は効果がない(聞き流している)から気にしていない。しかし、こと家庭内の事情に対して聞かれると、ちょっと悲しい気持ちになった。

 ただ、私は上記の事情に対して最大のチャンスとして捉えている。「今にみておれ」と。

 これと似た状況は、実は私が高校生の頃と学部4年生の頃にそれぞれ経験済みである。そう、世間から「難関大学」と言われている大学を受験しようとした、あの時のように。これらの経験が私にとっての「判例」である。

  逆境を跳ね返した時の達成感と、その時まで批判してきた人達の顔を見た時の愉悦感が、非常にたまらなかった(性格悪ぃな!笑)。

 そして今、私の置かれている状況を考えれば、まさにこれが「逆境」である。こんなにスリルのある環境に身を置くことができているのは、ある意味、非常に恵まれた環境だといえる。その逆境をいかに乗り越えるかが、問題なのである!

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著者情報

大学法学部卒業後、電鉄系、法律事務所での勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、「弁護士・外国法事務共同弁護士法人」を設立のうえ、日本を代表する大手事務所へ成長させられるのか!?
とある司法試験受験生のブログです。

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