記憶と理解の違い(2024.02.25)

やっと1年分の予備試験の過去問を解答したが、「記憶」している部分と「理解」している部分にかなりの差があることが判明した。

「記憶」とは、「あぁ、やっぱり今回もこの論点だったよ(あぁ、やっぱり今回もダメだったよ、のオマージュ)。」と論点を発見してそれに対応した論証を貼り付けることができるようになること(直近の答案ではそれすらもできなかったが)。「理解」とは、単に論証を貼り付けるにとどまらずその後の展開もしっかり把握できており、一貫とした論理を展開できるようになること、だと思っている。

論述は気が遠くなるほど難しい。予備試験では、それを瞬時に正確に解答しなければならないから、果たして間に合うか本当に怪しい。

おそらく令和6年度の予備試験に合格する受験生と私とで、勉強時間とその量にほとんど差がないはずなのだが、質と理解するスピードであれば圧倒的に差を付けられている気がする。

なぜ、こう、皆さんは頭の中に「スッ」と論点の理解が定着するのか、それこそ理解に苦しむ・・・(本当にそのスキル、手に入れたいっちょ!!)。

2023年に費やした総勉強時間はおよそ4500時間。一応7科目すべての科目の論点を大まかに理解したつもりであるが、結果として成績は低迷したままであった。論証を暗記できない私は、知識に対する深い理解がないと問題に対応できないという不器用さを備えていた。したがって、想像を絶するほどの膨大な勉強時間と演習量、知識の詰め込みが必要なのだが、それがなかなかできていない。他方で、本当にそのような時間と量と詰め込みをすれば合格できるのか疑問に思うところがある。巷では「資格試験は短期決戦じゃ!」といい1年ちょっとの勉強で予備試験を突破し、その調子で司法試験をさくっと突破する方がザクザクと現れている。

何が足りていないのだろうか。

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著者情報

大学法学部卒業後、電鉄系、法律事務所での勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、「弁護士・外国法事務共同弁護士法人」を設立のうえ、日本を代表する大手事務所へ成長させられるのか!?
とある司法試験受験生のブログです。

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