茶番、、、といったら多少の語弊が生まれるかもしれないが、ある授業でアンケート用紙が配られた。そこには、「この授業に期待すること」と、「将来の志望、自己PR」などを記載する場所があった。
このアンケートは成績に一切左右されないものの、アンケートをもとに教員からアドバイスをいただくことができるようなので、(出し惜しみしても仕方が無いので)私が今考えているありったけのことを書くことにした。
その結果、1200字書くことのできる空欄は一瞬で埋まった。概要を説明すると、
①(誰が何を言おうと)即独弁護士として世界最大級の法律事務所を1から作り上げる点は変わらないこと
②いわゆる「イソ弁」時代の執務経験ゼロで立ち上げるため、授業を通して可能な限り(いや、全国のロー生の中でも最も多く)学び尽くして準備を万端にすること
を、書きまくった。
本音を言うと、もはや法律事務所からの内定は来ないものとして見限り、むしろ
①1人での即独だけは避けたいので、経験豊富な弁護士の先生を招聘するにはどうしたらよいか?
②お客様から信頼されるための指標として、司法試験合格時の順位を意外にも見られていたため、今からどうやって超上位合格をめざそうか?
③黎明期の事務所経営にあたり、人、モノ、カネ、そしてノウハウはどこから持ってくるか?
ということに集中したいのだ。
まぁ、当然ながらこのようなある意味ぶっ飛んだ法科大学院生は全国津々浦々どこを探しても私ただ一人だけだと確信している。約10年前とは異なり、法曹人口が増えてもその受け皿が各法律事務所や企業にて十分にあるから、就職難に陥る修習生は極めて少ないものと思われる。にもかかわらず、あえて自らの手で1から何かやろう、などという考えには常識的に考えて至らぬだろう。
そんなこともあり、このアンケートにはほとんどの学生は「ありふれた内容」しか書かないだろう。保守的、といえば聞こえはいいが、私に言わせればそれだけ野心がない(もちろん野心がないことは無駄に波風たてない点で有用であるから、野心がないことを批判したいわけではない)ものといえよう。そう、企業や法律事務所へのESのように。
だから私は、「茶番」だと言っているのだ。だが、今の私には周りが「茶番」だと感じていることを奇貨として、全力でかかる茶番を通じて吸収していきたい。※ちなみにアンケートには約7時間かかったw
「理論上可能なものに、決して実現が不可能なものはない」