今回の本題に入る前に、ちょっと余談を一言。
私の学年のレベルが飛び抜けて高すぎる件について。
法学実務演習は、いわゆる法曹コースとそのレベルに匹敵する学生のみを集めたAクラスと、それ以外のBクラスに分けられている。そのクラス分けが行われた趣旨は、たしか在学中受験を目指す者がAクラス、修了後受験を目指す者がBクラス、というように、学生のレベルに応じて適切な教育がなされるように配慮するためのものと思われる。
が、私の学年はその趣旨すら実力で没却させているような気がしてならない。なぜなら、Aクラスの学生は大多数が、Bクラスも過半数が「司法試験で300位以内を目指して欲しい」と先生から言われるレベルの人達だからだ。いやいやいや、いくらなんでも、現段階で司法試験の在学中受験で300位以内という上位合格が狙える人が多すぎではないですかねぇ・・・。ただ、これで私達の学年が法科大学院史上初の全科目F率0%を達成した理由がわかった気がする。私達の学年は、Fを取るようなレベルの人がそもそも一人もいなかったのだ。
つまり、良い意味で「異常」とも思える学年の中で、万が一にも在学中受験に失敗しようものなら、流石に笑いものにされる、、、 かつてないほど刺激的な環境に身を置いていることには間違いないだろう。
さて、ここからが本題だ。
先日のブログで、私がGPAで学年最下位だ、と述べた。つまり、私達の学年の最底辺のレベルは、何を隠そうか、この「私」だ。これを見た読者の中には、「おめぇ勉強サボりすぎじゃね?」「あぁこいつは法曹ならんな・・・」と考えた人もいるかもしれない。たしかに、法科大学院生という身分にあぐらをかいて勉強せず、結果として成績が低ければそう言われても何も言い返すことができないだろう。しかし、読者の皆様は、ここで、これまで備忘録として書き留めた私の成績を思い出して欲しい。この「最底辺」の私も、選択科目の経済法やビジネス法務演習、法学実務基礎はA評価だったし、これまで苦手だった商法も学年が上がるごとにC→B評価と、だいぶ改善してきた。上記A評価の中には、法曹コースや司法試験を50位以内で突破した超上位合格者も履修している中で勝ち取ったものも入っている。そのような私が、法科大学院生という身分に、かつ、即独を目指す者だからGPAは関係ない、などと考えてあぐらをかいているように見えるかね?少なくとも私は、そのような姿勢で法科大学院の勉強に臨んだ記憶は一切無い。
そして、法曹倫理を担当された先生からの手厚いご指導によって、やっと真・法的三段論法の型を学ぶことができた。そう、なんとか一段落ついたのである。これを使いこなせば、相対評価で留年するという最悪の事態を回避することができそうだ。あとは、邁進あるのみ。
航空機に例えるならば、閉鎖された滑走路が再開された直後の、離陸準備中といったところか。
あとは答案の型を使いこなしつつ演習問題の復習を行い、各教授からの「Cleared for Take off」という指示を待つのみ。