火道(ひみち)をはしる(第0話)(2023.06.10~11)

火道(ひみち)とは、地学上の火道(かどう)とは意味合いが異なり、勢いをもって困難を破砕する道のことをいう。私の造語である。(笑)

もっとも、地学上の火道(かどう)は、マグマと地表をつなぐ通路のことをいい、マグマだまり上部の岩石が破砕されたうえで、マグマが上昇し、果ては地表までマグマの道を開く通路のようなものをいう。

もし小林一三の「逸翁自叙伝」や渋沢栄一の「論語と算盤」などの書籍に「火道をはしる」という名前の書籍(というかもはや自叙伝じゃーん、こんなの40年後くらいに書くべきやつじゃーん)があれば、十中八九、私が出版した書籍となるので、みなさま確実に購入するように(笑)

※もともと「火道をゆく」という書籍にしようかなと考えていたところ、司馬遼太郎の「街道をゆく」という似た書籍を見つけ、そこで「火道をすすむ」としようとしたら、今度は福澤諭吉の「学問のすゝめ」と似た表現にぶち当たったので、かかる妥協案として「火道をはしる」という若干ダサいタイトルとしたのである。

昨日から本日にかけて、「授業」「試験監督」「模擬試験」の3本立てを受けた。

授業は土曜日にあるいつもの法学実務基礎、試験監督は今年司法試験を受験される方の論文模試の監督、そして自らの短答式の模擬試験である。

試験監督については、「今年受験される方のリアルタイムな論文作成を間近で見られる最大のチャンス」と思い、志願した。

試験中、自由に動き回ることができ、すべての受験生の答案用紙を見ることが実質的に可能な試験監督官ならではの強みに着目し、「ならば1年生(既習1年目)の者がかかる立場で先輩の答案の書き方をリアルタイムで見られる絶好のチャンスではないか」という、一見すると突飛な発想に至り、かかる発想が実現したものである。

当然、このブログでは書き切れないほどの大量かつ貴重な情報をゲットすることができた。

試験監督役を受け入れてくださった今年度受験生の先輩方には心から感謝申し上げたい。

一方で、キャリアの面ではそこそこ大きな課題に当たっていた。

それは、「不確定要素を限りなく排除する」ことであった。

私は法律事務所を設立するにあたり、小林一三の経営理念をベースに運営することを学部時代から決めていた。
もっとも、学部時代は「法律事務所」の部分が「スタートアップ企業」に変換されるのだが。

「即独」するとは言ったものの、まず今の私に何が不足しており、今の私が勉強以外に何をしなければならないのか、情報が圧倒的に足りなかった。

そこで、試験監督が終了してからは、もう一つの「小林一三」を書いた書籍、阪田寛夫『わが小林一三~清く 正しく 美しく~』(河出書房新社)2022年 を購入した。

そう、多角的視点から「小林一三」という人物を研究し、私は「令和以降の弁護士 小林一三」にならむと欲す。

※ちなみに阪急の創業者のほうの小林一三本人は弁護士ではありませんでした。

なお、小林一三を研究するにあたって、最も行くべきイベントが「小林一三生誕150周年」の一連のイベントであったが、開催場所が逸翁美術館(大阪府池田市)をはじめ大阪であったことや、土日が6月中は丸々つぶれたことから、足を運ぶことを断念している。

(小林一三日記、というのが発売されているらしい。ぜひ購入したい。)

その他の書籍として、起業に関する書籍や弁護士独立の書籍、私自身が元法律事務所事務員であった経験から経営に欠かせない「法律事務所職員」に関する書籍等を買い集めた。気が付けば東京~大阪間の片道新幹線の値段となっていた。

上記の行動も、すべては今後のキャリアにおける「不確定要素の撲滅」にある。これからも司法試験への勉強と同時に独立に向けた準備も着々と進めていきたい。

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著者情報

大学法学部卒業後、電鉄系、法律事務所での勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、「弁護士・外国法事務共同弁護士法人」を設立のうえ、日本を代表する大手事務所へ成長させられるのか!?
とある司法試験受験生のブログです。

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