弱点の確認(2025.04.27)

弊ローでは、1人の学生に対して、担任(教授・准教授)、副担任(教授・准教授)に加えて、希望すれば担任補佐(弁護士など)がつく。なお、事務局の方の話によれば、留年者が担任補佐の希望を出さなかった場合、原則として誰かが担任補佐として割り当てられるそうだ。

私の場合、自分自身の弱点をあらかじめ把握していたため、(法学実務演習でお世話になった先生からの推薦もあり)誰に担任補佐を希望するか、あらかじめ決めていた(第一希望にその先生を書き込んでいたところ、見事に希望が通った)。

※なお、担任補佐とチューターは別の概念である。チューターでお世話になる先生方が必ずしも担任補佐をしてくれるとは限らない。

私は、今年の担任補佐に関しては、学生に対して最も厳しそうな先生を希望した。後述する私の弱点を克服するためだ。今日は、その担任補佐と5月7日に面談が入っているため、ここで私の弱点を整理しよう、という趣旨で記事を書くことにしよう。

まず、私の弱点は、簡単な勉強方法に流されやすいという点だ。具体的には、「基礎的な部分が正確にインプットできていないのに、次の論点のインプットに飛びつく」「現場思考の論点については、物量で攻める(解答用紙を10枚消費する、など)」、「演習をおろそかにする」「短答を重点的にする」などだ。

次に、1月から今月にかけて多くの教授から指摘を受けた、私の弱点をまとめてみよう。

①基礎的な知識の不足(演習不足)

教授からいただいた指摘をそのままこちらに引用すると、以下の通りである。

「事例や学説に関する基本的な理解が疎かになっている」「基本に立ち返って、条文の適用される典型的な事例がどのようなものかを、制度趣旨ともに頭に入れていくことを地道に繰り返すべき」「基本的な理解に乏しい」「基本的な知識・理解を具体的に用いることができるようにテキストの熟読に取り組む必要がある」

知識の理解・習得に関しては、私が最も課題を抱えている部分である。弱点に対する問題意識は合っているようだ。

きっと、基本書や条文・判例との向き合い方に、弱点の根源があるのだろう。

なお、4月中旬に実施された教授・担任補佐・チューター等と学生との懇親会で、ある教授に相談したところ、(基本書・判例集の熟読による理解をベースとした)勉強の方向性それ自体は間違っていないとのことだった。ただ、それでも非常に効率の悪い勉強をしているというご指摘を頂いた。

今月からは働きながら法科大学院に在学し、司法試験合格を目指すことになった。だからこそ、上述した、最も厳しい担任補佐の先生に、担任補佐を希望したのである。

②余事記載や論旨が不明確な点

①で指摘を受けた弱点が、ここに反映されているのだろうが、事例に対して論点抽出(問題の所在の把握)が上手くできていない。その結果として、全く関係のない論点を答案に書いたりしてしまう。これが、余事記載を招いている。

「論点抽出と当てはめの方法を見直す必要がある」「問題把握が的確になるよう、条文、判例の基礎知識をつけてほしい」

これが教授からのご指摘である。もっとも、論点抽出と当てはめの方法を見直す以前に、事例問題から論点を抽出する方法がまだ掴めていない。出題趣旨を見れば論点が一瞬で思い出せるのだが、出題者は事例問題に対してどのような論点を抽出して欲しいのか、なかなか読み取ることができない。だからこそ、「問われていることに、正面から答えることができない」

ただ闇雲に事例問題(アガルートの重問など)を解き潰していっても、効果が薄い。問題集を1~2周しても、なお「答案の書き方がわからない」ままだからだ。したがって、事例問題との向き合い方を、担任補佐に相談しようと思う。

まとめ

以上のことから、私の弱点は①簡単な勉強方法に流されやすい性格であること、②基礎的な知識不足、③演習不足の3点である。この3つ弱点を克服することで、司法試験合格を目指すことができればと思う。

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著者情報

大学法学部卒業後、法律事務所などでの勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、法律事務所を設立できるのか?
とある司法試験受験生のブログです。

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