咲かぬ桜(2025.03.24)

今日は大学(学部?)のほうの卒業式だったようで、キャンパスは卒業生でごった返していた。学部の人は、私が卒業した年に入れ替わりで入学した人達である。彼らの多くは、きっと桜が咲いていることだろう。ここにいう「桜が咲いている」とはどういうことか。

思えば、私が学部をストレートで卒業した時は、ちょうどコロナ禍で、ソーシャルディスタンスが叫ばれていた頃の卒業式だったから、かなりコンパクトに執り行われた記憶がある。

そして、この時は、ちゃんとストレートに卒業したのに、私だけ素直に喜ぶことができなかった。私以外のほぼ全員が大手企業や優良企業に就職していく傍ら、私だけ正社員になれない事情があって、フリーターになることが確定していたからだ。「正社員になれない事情」とは、どういうことか。また別の日に落ち着いて詳細を書きたいが、一言でいえば、新卒採用の募集要項に、「正社員としての職歴をつけることを許さない」鉄道会社がいたから、私は正社員になれなかったのだ。実際に内々定を1社頂いていたし、超絶有名な新幹線の運転士の選考に関するお誘いも電話で受けたが、いずれも泣く泣く辞退した(私のゴールは、あくまで街づくりであって、運転士がゴールではない)。私が学部の新卒カードを破棄してフリーターになった理由は、その「正社員になれない事情」があったからだ。

※補足すると、私が第一志望群で内定獲得を目指していた阪急阪神と近鉄には、このような職歴縛りがなかった。だが、関東の多くの私鉄や関西の一部の私鉄は上記のような職歴縛りをしていたため、お祈りされた場合のリスクヘッジとして、私はどのみちフリーターにならざるを得なかった。

もちろんフリーターという進路は決して安易な決断ではなかった。24卒~25卒になる頃にはコロナも収まり、21~22卒で採用を抑制していた反動で、大手私鉄の総合職採用は増えるだろうし、1浪程度ならば(文系の学部卒、かつ)理系の院卒として、新卒カードがパワーアップしたうえで復活する。そして、3年あれば、なぜ私がお祈りされたのか反省のうえ、新卒採用に再挑戦できる。ここまで計算し尽くしてフリーターになったのだ。

このように、周りに咲いている桜は、私だけ咲かなかった。その代わり、私の目の前には、桜ではなく、濃霧の中に現れた、未舗装の険しい山道が伸びていた。

以上のことから、ここにいう「桜が咲いている」とは、正社員として内定が決まっていたり、進学をはじめとして、何かしら安定した基盤を手に入れたうえで卒業した人のことをいう。法科大学院生ならば、司法試験に合格したか、それなりの内定先を手に入れた状態で卒業した人のことをいう。

私の桜は、まだまだ開花に時間を要するみたいだ。

さて、余談だが、今年の2年のストレート進級率全体で94.1%(残りは私が原因)、未修ストレート進級率は87.5%(残りは私が原因)、既習・法曹コースのストレート進級率は100%だった。政府が発表する各法科大学院の「進級しなかった割合」だけでは見えてこない実態は、こうやって把握するものだ。そう、前にも言ったように、私は落ちるべくして落ちているし、理不尽な留年をした学生は皆無と思われる。もっとも、これは別の法科大学院の事例だが、単位の取得が困難な必修科目を落として留年しただけで、その年のCとDの科目が全部Fになるという、おそろしいカリキュラムの法科大学院があるらしい。それと比べれば、弊ローは留年しても成績自体は維持される(下がることはない)ので、私が弊ローに入学できたのは非常に運がよかったほうではないだろうか。

まあ、2年の全コース・ストレート進級率100%という、前代未聞の偉業を、私がぶち壊してしまったのは、謝罪したい。スンマセン。

あと、私の成績だったら、法科大学院によっては進級出来ていただろう、というのは、言っちゃいけないお約束だぞ!

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著者情報

大学法学部卒業後、電鉄系、法律事務所での勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、「弁護士・外国法事務共同弁護士法人」を設立のうえ、日本を代表する大手事務所へ成長させられるのか!?
とある司法試験受験生のブログです。

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