六法が届かないのだが?(2024.09.09)

昨日はプライベートの飲み会に誘われて、虎ノ門へ。異業種交流会のようなものに参加した。

個人的にはかなり身構えていたのだが、医者や経営者、世界を代表するような会社に勤務している外国人など多種多様な方と交流できたため、結果としては、非常に有意義なものであった。

 さて私は、夕方まで大学へ行くことができなかった。私がメルカリで9月6日に購入し、7日朝に発送手続きを完了いただいた司法試験用六法が、9日の今になっても届いていないし、しかも届く気配がないからだ。当該六法は、購入を急いでいたから、この配達の遅さは私にとってかなり痛い。
 メルカリは、主に書籍の販売等を中心に利用しており、自分から購入することはめったにない。しかし、上記の司法試験用六法(市販ではないもの)は、メルカリをはじめとしたフリマサイト機能のついた場所でしか手に入らない。したがって、今回は、メルカリを利用して上記六法を購入したのである。

 購入手続時、「エコメルカリ便」という方法を購入者側で許可することができる。(なお、2024年9月9日現在、エコメルカリ便はデフォルトで許可されてしまうため、当該エコメルカリ便を希望しない場合はその許可をはずす必要がある。)エコメルカリ便とは、置き配を原則とし、送料も抑えられるという、2024年からリリースされた新サービスである。

※ちなみに、ブランド品の買取に関する情報をメインに記事を書くサイトで上記エコメルカリ便に関する紹介記事を見つけたが、当該サイトでは記事上部が「エコメルカリ便」と表記され、その後に同じサービスを意味する「メルカリエコ配」「エコ配」という表記がなされているところ、後者の表記「エコ配」は、「ほぼ人力!!」で有名な、自転車を主な配送手段とする株式会社エコ配の事業の一つであり、今回の記事で言及するエコメルカリ便とは一切関係がないので、明らかな誤りである。メルカリがエコメルカリ便のリリースにあたり連携している会社は「SBS即配サポート株式会社」である(2024年9月9日)。

 従来、私は「らくらくメルカリ便」を使用して、商品の取引を行ってきた。書籍を置いている大学のそばにヤマト直営の営業所があること、営業時間内に発送手続きを完了させれば、その日中に輸送を開始し、最速で翌日の朝には配達を完了してくれるから、(場所にもよるが)実質的に購入者の購入から24時間以内に商品が手元に届くスキームが出来上がっているからである。私が九州・山口や関西へ飛び回っている場合を除いて上記スキームを徹底したからこそ、私のメルカリアカウントの評価の多くは「迅速・丁寧」という言葉が並んでいるのである。

 しかし、今回のエコメルカリ便ではちょっと困ったことが起きた。私自身、エコメルカリ便を使用するのは初めての経験なので、ヤマトのように迅速に配達してくれると思っていた(即配って会社名にあるし、その会社はHPによれば一都三県において当日・即日配送することなどを特に強みとしているそうだから、すぐに来ると思っていた)。だが、最初に言及した通り、発送手続が完了された日から初日不算入で2日経過した現在も、商品がいまだに届いていない。
 メルカリのサイトによれば、エコメルカリ便の配達日数は従来の方式(らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便)とは異なり、「配送先地域によって異なります」とだけ記載されており、明確な日数への言及が避けられていた。

 現在までの事実を時系列に見れば、以下の通りである。

 私は、9月6日23時頃に司法試験用六法をメルカリで購入した。出品者は対応が迅速で、翌7日8時40分に発送手続きが完了した。が、問題はここからだ。
 荷物の問い合わせサービスによれば、業者が集荷した日時は翌8日4時29分である。出品者がわざわざ朝の忙しいときに迅速に対応してくれた努力は何だったのだろうか。次に、業者によれば、同8日19時12分に「到着」したという。なお、どこに「到着」したかについては表記がなかった。しかし、その日、私は上述のとおり虎ノ門でのプライベート飲み会に参加していた影響で22時頃に帰宅したところ、六法が届いていないことに気が付いた。翌5時45分に、私は置き配がされていないか玄関や郵便ポスト付近を探したが、それらしいものが見当たらない。ネット上に上がっているほかの利用者の画像を考慮すると、置き配がなされれば「配達完了」となるそうだから、ここにいう「到着」とは、配達するための配送センターに到着したことを意味するのではなかろうか。私は、この「到着」という表記は、出品者側の立場に立てば、「あぁ、購入者側に商品が到着したのだな」という誤解や、配達状況に対する購入者との間での認識の違いを原因とした思わぬトラブルを招きうるから、上記トラブル防止の観点から見れば、(例えば、「営業所到着」など)もう少し表現に配慮すべきだと思う。

 そして、今、私は9日15時にこの記事を執筆しているのだが、この時点で上記「到着」ののち、全く動きがない。匿名配送のため、問い合わせ窓口下の営業所名が非表示となっているから、具体的に問い合わせることもできない。そして、これに対応するチャットサービス等が見当たらず、コールセンターしか見当たらない。どこの配送センターに「到着」したのか不明だから、今、私が購入した商品がどこにあるのか、全くわからない。

 出品者には上記の事実を伝えたうえで、受取評価が遅れる旨を謝罪することにした。

 以上、六法が届かないと今後の勉強に大きな支障が出るし、何なら今日の勉強が約10時間ほど遅延しているから、六法の受取を急いでいた私にとっては非常に痛い時間の浪費となった。
 たしかに、エコメルカリ便は置き配を原則とし、スマリボックスに限定してそこから発送することで、2024の物流問題と高騰する送料の削減に大きく貢献している非常に良いサービスだと思っている。しかし、このように配達が遅かったり、商品の所在についてこちらから窺い知ることが困難だったり、出品者と購入者との間に誤解と認識の食い違いを招きかねない商品追跡表記がなされていたりするのは、個人的に改善してほしいと願うところである。また、エコメルカリ便の送料は一律730円となっているが、私が購入した六法は大きくても60サイズより大きくならないはずである(宅急便コンパクトに入るならエコメルカリ便よりもお得かつ迅速に配達される)から、そうなると、750円で利用でき、迅速性で大きく優位に立つ「らくらくメルカリ便」のほうが、お互いにとって非常に使いやすい状況にあるといえるだろう。

 今後のエコメルカリ便のサービス改善に期待しつつ、現時点では、購入時に極力従来のメルカリ便でやりとりしたいと考えている。私にとって、今回のように商品の到着を急いでいる場合があり、出品者のほうではどうすることもできない多大な不利益を受けることになってしまうからだ。私は、エコメルカリ便を許可された購入者に対しても、しばらくの間は(多少送料がかかってでも)らくらくメルカリ便を利用するだろう。

追記:当該六法は、荷物の問い合わせサービスにおいて「到着」時刻が8日19時12分から9日22時14分に変更のうえ、10日12時48分に配達完了となった。なぜ「到着」時刻を変更したのかは不明だが、この点、例えば商品の滅失などといった重大な配送トラブルは発生していないから、目くじらを立てて追及することではないだろうと考えている。

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著者情報

大学法学部卒業後、電鉄系、法律事務所での勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、「弁護士・外国法事務共同弁護士法人」を設立のうえ、日本を代表する大手事務所へ成長させられるのか!?
とある司法試験受験生のブログです。

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