ステルス試験(2023.04.12)

 「ステルス試験?なんだそれは」

 本記事のタイトルを見てこのように思われる方が大多数ではないだろうか。
 本記事で述べる「ステルス試験」とは、

「試験範囲とはほぼ無関係かつ司法試験で明らかにマイナーな論点の分野を積極的に出してくる、事前の試験範囲通知が一切ない一発勝負の試験」

のことであると定義させていただきたい。本日、課題として出されていた4つの試験のうち、3つを「ステルス試験」であると判断した。笑

 4つの試験とは、授業で登場した「民法」のごく一般的な試験1つ、ならびに短答マラソン(憲民刑)の3つの試験をさす。本日、これらの試験を一気に満点で突破することを試みた。

結果は以下の通り。

科目         :正答率  :経過時間  :制限時間
民法(授業理解テスト):100% :3分32秒 :10分
民法(短答マラソン) :73.3%:9分10秒 :15分
刑法(短答マラソン) :40%  :13分55秒:15分
憲法(短答マラソン) :86.7%:9分46秒 :15分

 実際に満点を獲得できたのは、民法の通常授業にもとづくテストのみであった。入学後の最初の試験としては、かなり出来が悪い。
 なお3科目の短答マラソンについては、授業の進行とは一切連動していない。すなわち、例えば憲法では基本の「き」の授業が展開されている傍ら、本来ならば後半部分で学習するはずの「統治」が出てきたり、刑法では学部の特修授業(現・法曹コースの学部版)ですら扱われなかった各論のマイナー論点(最後の部分)や罪数論まで容赦なく出題された。
 さらに、上記の出題分野は、短答マラソンに関してはあらかじめ指定がされていないし、テストを開始しなければわからない。したがって、入学してたった1週間程度で司法試験の全範囲からランダムに出題されるばかりか、(おおまかな論点の範囲指定を含む)出題範囲が一切わからないにもかかわらず、出題される問題がそもそもある程度学習が進まないと理解できないし試験にも滅多に出題されないか短答プロパーの如きマイナー論点だったりするから、なんとも酷い話である。
 
 「純粋未修」の学生らにとって、短答マラソンは間違いなく鬼問かつ奇問として映ったに違いない。
したがって、私はこのような短答マラソンに畏敬の念をもって「ステルス試験」と呼ぶことにした。

Q.どうしてあなたは自分の試験の点数を公表するのですか?
A.よかれ悪かれ、自分自身で獲得した点数をすべて公開することで、自分と司法試験合格までの距離を透明にし、かつ同じ勉強会に入っている他のメンバーにとっての指標にしてもらいたいからです。私が一発で在学中に合格すれば「現時点でもこの成績で問題ないんだ!」と安心させられるし、不合格ならば「このままだと不合格になるから勉強しよう」という「反面教師」になることができます。
 もちろん私にもメリットがありました。本日の試験では全科目での満点突破を達成できませんでしたが、それと引き換えに次回の試験でしっかりと周囲から信頼される成績を獲得(具体的には満点またはそれに準じる成績で突破)することで、自身の実力と求心力を何としてでも向上させなければという緊張感を得ることができたからです。

Q.あなたの試験の成績が不振に終わっている場合、周囲から舐められませんか?
A.そもそも私の辞書に「舐めてかかる」という考え方はございませんし、周囲から舐められたからといって、特に動揺するわけでもなければ、興味もありません。
 ただ単に私の実力が不足している。ビッグマウスなだけの恥ずかしい状態である。そのことを強制的に自覚させられるからこそさらにモチベーションが上がる。ただそれだけのことです。

本日の勉強内容【07:00~19:30】760分 

※上記のほかにもさまざまなことがあり、疲れて集中できなくなったため、本日は早退しました。

【試験部門】
※上記参照:60分(準備・解説の確認含む)

【授業部門】
刑法:100分

【自習部門】
行政法:240分

【休憩】
120分×1、60分×2

【運動部門】
ランニング(キロ4分)60分

【その他】
奨学金関連:120分

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著者情報

大学法学部卒業後、電鉄系、法律事務所での勤務を経て、法科大学院へ進学する。果たして筆者は無事に司法試験と司法修習を突破し、「弁護士・外国法事務共同弁護士法人」を設立のうえ、日本を代表する大手事務所へ成長させられるのか!?
とある司法試験受験生のブログです。

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