文春オンライン「御堂筋線“もしかすると最果て以上に厄介な終着駅”「中津」には何がある?」2025年3月19日
今日は、この記事の中にある「御堂筋線に乗りなれていない人が「これに乗ったら新大阪に行けて新幹線に乗れるな」と思って誤って中津行きに乗ってしまったら、もう大変なことである(まあ中津から新大阪まではたかだか2駅なのだが)。」というフレーズを拝読し、大阪にある中津駅の、「たかだか2駅」の恐ろしさについて語ろうと思う。
中津駅は、大阪メトロ御堂筋線と、阪急宝塚本線・神戸本線に駅がある。意外と知られていないのだが、阪急本社や梅田芸術劇場は、阪急梅田駅よりも御堂筋線の中津駅のほうが距離的に近かったりする。ちなみに阪急京都本線には中津駅がない。それには、かつての「新京阪線」であった頃の話や、京都本線がなぜ十三から大阪梅田へ延伸することになったのか等、阪急の歴史に関する話をしなければならないが、今回はその話ではないので割愛する。
今回の記事では、大阪メトロ御堂筋線の中津駅のお話である。
東京や大阪、福岡といった日本を代表する大都市の「2駅分」は、一部の例外を除いて徒歩20分程度で行くことができる。一方で、ローカル線の中にはJR北海道の上川~白滝間のように、たった1駅分でも阪急京都本線がすっぽり入るレベルの駅間のものがある。この場合に、流石に40~50kmを歩け、という者はいないだろう。
だが、大阪には、「淀川」がある。この淀川が、「中津駅から新大阪駅までたかだか2駅だから歩こう」という者の行く手を阻む。また、そもそも淀川を徒歩で渡ることそれ自体は可能なのだが、橋の両端がらせん階段になっていたり、両駅までの道が入り組んでいたりするなど、されど2駅の踏破を阻害する要素が多すぎる。
したがって、新大阪へ行きたいのに中津行きの電車が来てしまったら、梅田でJRに乗り換えて新大阪へ向かうか、5分後の新大阪・箕面萱野行き電車に乗り換えたほうが賢明である。そうとは知らずに終点の中津駅で降ろされ、「御堂筋線に乗り続けるものか」と腹が立ったら、いっそ徒歩で梅田駅へ引き返すのも1つの手ではある。
特に東京や福岡といった大都市から大阪へ来たサラリーマン諸君に告ぐ。決して「たかだか2駅だろ」といって中津から新大阪の2駅を徒歩で行こうとは思わないことだ。私は一度、大阪~新大阪間を歩いた経験があるが、所要時間は40分だった。これでは新幹線に間に合わない。しかも、ただ40分歩くのとはスリルが違う。上述したようならせん階段と迷路のように入り組んだ小道、さらに橋の上の強風・・・。強敵が待ち構えているのだ。
中津行きの電車が来ていらつく府外のサラリーマンは、おそらく梅田以南の本町・心斎橋・難波あたりから新幹線に乗ろうとしている方々だと思うが、中津行きが来たら、おとなしく次の電車の新大阪方面行きに乗ってください。ちょっと過激なことを蛇足で言うと、電車が遅延している以外の理由で、たかが5分程度の遅れで新幹線に乗れないようなら、それはあなたのタイムマネジメント能力を疑ったほうが良いかなと思います(よく会社に入社できたなw)。